【オカルト】東京都墨田区の本所に由来する七不思議「本所七不思議」
前回は静岡県の遠州という地域に伝わる「遠州七不思議」を紹介したが、今回は東京都墨田区本所に由来する七不思議「本所七不思議」を紹介しよう。
本所七不思議とは?
歌川国輝 (3代目) – scanned from ISBN 4-3097-6096-4 Invalid ISBN., パブリック・ドメイン, リンクによる
本所七不思議(ほんじょななふしぎ)は、江戸時代から伝承される奇談や怪談だ。
東京都墨田区の本所地域で起こった不思議な現象をまとめたもので、古くから落語などのネタとして親しまれてきた。以下は本所七不思議のいくつかのエピソードだ。
置行堀(おいてけぼり): 人々が歩いている最中に突然姿を消す川。
送り提灯(おくりちょうちん): 夜道で見かける提灯が、後ろからついてくるという怪奇現象。
燈無蕎麦(あかりなしそば)(別名「消えずの行灯」): 夜になると自動的に灯りがつく蕎麦屋。
足洗邸(あしあらいやしき): 足を洗う音が聞こえる邸宅。
片葉の葦(かたはのあし): 一本だけ葉がついた葦が生えている場所。
落葉なき椎(おちばなきしい): 季節に関係なく葉が落ちない椎の木。
狸囃子(たぬきばやし)(別名「馬鹿囃子(ばかばやし)」): 狸の笛の音が聞こえる。
津軽の太鼓(つがるのたいこ): 遠くから聞こえる太鼓の音。
見てわかる通り、七不思議なのに七つ以上の不思議が存在するのが面白いところだ。
この中でもとくに有名な「置行堀」だけ深堀して紹介しよう。
置行堀とは?
「置行堀」は、江戸時代から伝承される本所七不思議の一つで、東京都墨田区の本所地域を舞台にした奇談・怪談だ。
噺の内容
本所近くの堀で釣りをしていた町人たちが、夕暮れになって帰ろうとすると、堀の中から「置いていけ」という恐ろしい声が聞こえた。
恐怖に駆られて逃げ帰った町人たちは、家に着いて魚籠を覗くと、釣れた魚が一匹も入っていなかったという怪奇な出来事だった。
このエピソードにはさまざまなバリエーションがあり、逃げた先でのっぺらぼうなどのさらなる怪異に遭遇したという話も残っており色々と派生しているようだ。
置行堀の正体の諸説
置行堀の正体には諸説ある。
根強いのは、河童やタヌキの仕業という説だ。
河童説では、本所の隅田川や他の場所に河童の伝承があることが根拠とされている。
タヌキ説では、七福神めぐりの中の多聞寺に狸塚が存在することから、タヌキに化かされているという話もある。
普通に考えると
魚が盗まれるのは野良猫やそこらへんに住む野生動物の仕業の可能性が高いらしい。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ