【オカルト】日本書紀にも現象が記されている妖怪「家鳴」
日本人にとって誰もが体験したことのある現象を引き起こす妖怪「家鳴」について紹介しよう。
家鳴(やなり)とは?
Toriyama Sekien – scanned from ISBN 4-0440-5101-1., パブリック・ドメイン, リンクによる
「家鳴り」(やなり)は、日本各地に伝わる怪異の一つで、家や家具が理由もなく揺れたり音を立てたりする現象のことを指す。
この現象は、西洋のポルターガイストと同様に解釈されることが多い。
家鳴りは、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』にも描かれており、小さな鬼のような妖怪が家を揺らしている様子が描かれている。
また、江戸時代の書物『太平百物語』や『吾妻鏡』にも家鳴りに関する記述がみられる。
現代では、家鳴りは温度や湿度の変動によって家の構造材が軋む音として解明されており、特に新築の家では、建材が馴染む過程でこのような音が発生することが多いとされ妖怪の仕業とは考えられていない。
日本書紀にも家鳴の現象が記されている
『日本書紀』には、家鳴に関する記述が残っている。
具体的には、天智天皇10年(671年)12月17日の条に、「宮中の大炊寮に八つの鼎(かなえ、ここでは釜を指す)があり、それがひとりでに鳴り、ある時は一つ鳴り、ある時は二つ、ある時は三つ一緒に鳴り、またある時は八つ共一緒に鳴った」と記されている。
この記述は、家鳴が古くから不吉な前兆として認識されていたことを示している。
『日本書紀』は奈良時代に編纂された日本最古の歴史書の一つであり、このような現象が記録されていることは、当時の人々が自然現象や怪異に対してどのように感じていたかを知る手がかりとなる。
家鳴は地域ごとに伝承が違う
家鳴りに関する伝説や逸話は、日本各地に多く存在する。
鳥山石燕の「画図百鬼夜行」: 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』には、家鳴りを引き起こす小さな鬼のような妖怪が描かれている。
この妖怪は家を揺らして音を立てるとされている。
千葉県の旧家に伝わる伝承
明治時代の終わりごろ、千葉の田舎にある古い大きな旧家で、家鳴りが頻繁に起こるという伝説がある。
この家には小鬼たちが住んでおり、家を守るために家鳴りを起こしていたとされている。
但馬国のに伝わる伝承
但馬国(現在の兵庫県北部)では、家の床下から音が聞こえる家鳴りの伝承がある。
この現象は、家の守り神が家を守っている証拠とされていた。
これらの伝説や逸話は、家鳴りが単なる物理現象ではなく、妖怪や神々の存在と結びつけられていることを示している。
私はオカルトに関してはだけは全肯定マンなので、家が軋んだり、前触れもなく音が鳴ったら全部家鳴のせいだと信じている。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ