【オカルト】木霊が棲む木と迷い家
森の奥深く、迷った者の前に忽然と現れる「迷い家」。実はその迷い家にはセットで「木霊が棲む木」があるとされる。
深い森の中には、人々が知ることのできない不思議な家があるという。
その家には「まよい家」と呼ばれるものと、「木霊が棲む木」があるという。この二つの家にまつわる謎と不思議に迫ってみよう。
木霊が棲む木
木霊が棲む木は、普段深い森の奥深くに位置し、常人の目には見えない場所に存在すると言われている。
その木は森の守り神である木霊が住むとされ、森の安全と調和を守るための役割を果たしている。
木霊が棲む木の正確な場所は知られていないが、時折、森で迷った者の前に現れる「迷い家」には木霊の棲む木も対で現れるとされる。
森で迷った者の助けを呼ぶ叫ぶ声に反応して、声を木霊して迷い家へと導く。
迷い家(マヨイガ)(マヨヒガ)
一方、「迷い家」と呼ばれる家は、深い森の中に迷い込んだ者が見る幻影とされているが、森の中に建っているにはおかしい規模の豪華な屋敷で一切の人気は無いとされる。
この家は、迷子の者が見失った帰り道を示すために現れると信じられている。
しかし、この家に入ることは禁忌とされており、一度入ると永遠に森に閉じ込め最終的には養分にされてしまうという伝承がある。
もう一つの伝承は、迷い家にあるものを一度だけ持ち帰ることができる「迷い家の贈り物」だ。
帰り際に屋敷側から玄関に用意され置かれた贈り物を持ち帰ったものに富貴を与えると言うものだ。
持ち帰れるモノは、異世界の神秘的な植物や宝石、または幻想的な芸術作品、超常現象を顕現させる物品など様々で、通常では見ることのできないものばかりだ。
但し贈られたモノは、使用者の使い方により富貴も災悪も与える。
持ち帰った物品を正しい使い方で使えば富貴を与えるが、間違った使い方をすれば欲に塗れ心が変わってしまう。
心が変わってしまった者は、再び迷い家に行き贈り物をもらおうとする。
この際「迷い家」は必ずその者の前に現れるが、一度屋敷に入ったが最後、二度と出られることは無くなる。
そのため、森の中で「まよい家」を見かけた者は、欲に囚われず、慎重にその場を離れるようにすべきと言われている。
体力面や日暮れなどで朝を待った方が良い場合は、玄関にて礼儀を弁えお願いをする。屋敷に気に入られれば食事や布団など今必要としている物を用意してもらえることもあるそうだ。
そして、帰り際には感謝して出て来るようにすることだ。
今後普通に生きていたいのであれば、贈り物は決して受け取らない。
屋敷の周辺に気になる木があれば、そちらへも挨拶を欠かさない。それが木霊の住む木だ。
すると「こちらへ」と声が木霊し、声の導く方に歩けば迷ったとは思えないほど簡単に人里に続く道に出られる。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ