【オカルト】夜な夜な聞こえる狸の合奏「狸囃子」
タヌキに関する怪異の中で日本三大狸伝説の一つにも数えられる「狸囃子(たぬきばやし)」を紹介しよう。
狸囃子とは?
歌川国輝 (3代目) – scanned from ISBN 4-3097-6096-4 Invalid ISBN., パブリック・ドメイン, リンクによる
[[ファイル:Kuniteru Honjo-nana-fushigi Tanuki-bayashi.jpg|thumb|『本所七不思議之内 狸囃子』三代国輝・画]]
狸囃子(たぬきばやし)は、日本全国に伝わる音の怪異だ。
深夜になるとどこからともなく、笛や太鼓などの囃子の音が聞こえてくるというもので、江戸時代の本所七不思議の一つとされ、東京都墨田区の本所を舞台にした奇談・怪談の一部にも取り上げられている。
この音の主は絶対に分からないとされ、音を追っているうちに夜が明けると、見たこともない場所にいることに気付くことがある。
平戸藩主・松浦清もこの怪異に遭遇し、音の所在を捜させたものの、音は消えてしまった。
その名の通り、タヌキの仕業とも言われ、音の聞こえたあたりでタヌキの捜索が行われたこともあったそうだが、タヌキのいた形跡は発見できなかった。
また、千葉県木更津市の證誠寺にも狸囃子の伝説があり、童謡「証城寺の狸囃子」の題材となったことでも知られている。
證誠寺は日本三大狸伝説の一つとされ、この伝説は月夜の晩に和尚さんとおはやしの競争をして、ついには腹の皮が破れて死んでしまった大狸のおかしくも哀れな伝説だが、日本に残る伝承の狸らしいと言えば非常にらしいと言える。
狸囃子の真相と伝説
狸囃子の起源についてはいくつかの説があるのでいくつか紹介しよう。
一つは、東京都墨田区の小梅や寺島付近が当時農村地帯であったことから、実際には収穫祝いの秋祭りの囃子の稽古の音が風に乗り、いくつも重複して奇妙なリズムや音色になったものと考えられている。
また、柳橋付近の三味線や太鼓の音が風の加減で遠くまで聞こえたとも言われていること、そして狸の証拠が発見できなかったことからも、一番真相に近い内容だ。
もう一つの説は、證誠寺(しょうじょうじ)という寺に伝わる伝説に関連している。
證誠寺は江戸時代初期に創建され、木更津市内では唯一の浄土真宗の寺だった。
雅楽などを用いた法要が村人たちの耳に不思議に聞こえて話題になり、いつしか「狸ばやしの伝説」が生まれたのではないかと推測される。
童謡「証城寺の狸囃子」もこの伝説を題材にしているので親しみやすいと言える。
「狸ばやしの伝説」は、月夜の晩に和尚さんとおはやしの競争をして、ついには腹の皮が破れて死んでしまった大狸のおかしくも哀れな伝説で、群馬県館林市茂林寺の『分福茶釜』、愛媛県松山市の『八百八狸物語』と並んで、日本三大狸伝説の一つとして語り継がれている。
だが、昔から狐狸の類は人を騙すと語り継がれている。確認できてない以上、狸が人を化かしているというのも真相の一つだろう。
きさらぎ駅と狸囃子の関連性(私見)
狸囃子の話を探って思ったのは「きさらぎ駅」と狸囃子との関連性だ。
きさらぎ駅は、日本の都市伝説に登場する架空の駅で、その所在地は明かされていない。
この駅は深夜になると現れ、不思議な能力を持った列車が停車すると言われ、乗客は、きさらぎ駅で降りると、異世界や異次元へと導かれると言われている。
以下は、きさらぎ駅にまつわる都市伝説の内容と流れだ。
発祥の経緯
2004年1月8日、インターネット掲示板「2ちゃんねる」のオカルト板に「はすみ」と名乗る女性からリアルタイムで相談が寄せられた。
はすみは、遠州鉄道の電車がいつまでも停車せず、ようやく到着した駅が「きさらぎ駅」という名称の見知らぬ無人駅だったと報告。
以後、不気味な出来事が次々に起こり、携帯電話で助けを求めても取り合ってもらえなかったという体験談がスレッドを通して進行した。
駅の特徴
きさらぎ駅は異世界との繋がりがある廃墟化した駅であるとされ、その駅の存在自体が都市伝説の題材となり、様々な架空の駅が登場した。
駅に降りた乗客は、異世界や異次元へと導かれると言われている。
話の流れ
はすみの後方から声がし、駅員さんに注意されたと思い振り向いたが、そこにいたのは片足がないおじいさんがいた。
おじいさんはすぐに消えてしまい、恐怖するはすみに奇妙な鈴や太鼓の音が近づいてきた。
はすみはトンネルを抜けて脱出し、その後の消息は絶たれた。
私が注目したのは「奇妙な鈴や太鼓の音が近づいてきた。」の部分だ。
狸囃子に誘われて、異次元や異世界に繋がる道に化かされ連れていかれてしまったのだろう。
以降本人の書き込み有り元の世界に戻った的な話になっていたが、匿名掲示板上でのやり取りだろうし、なりすましの可能性も否定できない。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ