【オカルト】風に乗って空を飛び滑空する妖怪「風狸」

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空を飛ぶ妖怪は多数いるが、中には風にのって空を飛び滑空する妖怪も居る。その中の1つが「風狸(ふうり)」飛ばれる妖怪だ。

風狸とは?

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Toriyama Sekien (鳥山石燕, Japanese, *1712, †1788) – scanned from ISBN 4-336-03386-2., パブリック・ドメイン, リンクによる

 

風狸(ふうり)は、中国と日本に伝わる妖怪だ。

江戸時代の文献にその名が見られ、中国の『本草綱目』や日本の鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』、根岸鎮衛の『耳嚢』、『和漢三才図会』などにも記述が残っている。

風狸は、ヤマネコやカワウソくらいの大きさで、猿のような体型をしており、尾は短い。

目は赤く、黒っぽい豹のような模様があり、青い毛が混じっているとされる。

食べ物は蜘蛛や香木で、夜になると滑空し、捕えられると憐れみを請うようなしぐさをする。

打ち叩くとすぐに死んでしまうが、風を受けると蘇るという変わった特性がある。

そのため、骨や頭を砕くか、石菖蒲という草で鼻をふさがないととどめがさせないとされる。

また、風狸は「風生獣」「風母」「平猴」とも呼ばれ、異称がいくつかあるが、現在だと風狸は東南アジアに棲むヒヨケザルのことを指していたのではないかという説もあるが確証は無い。

 

似ている妖怪と言われる「野衾」

野衾(のぶすま)と風狸(ふうり)は、日本の妖怪であり、外見や特性が似ていることから同一視されるが、実際には別の妖怪だ。

風狸(ふうり)

体型: ヤマネコやカワウソくらいの大きさで、猿のような体型。
外見: 目は赤く、黒っぽい豹のような模様があり、青い毛が混じっている。
習性: 夜になると滑空し、捕えられると憐れみを請うようなしぐさをすると言われている。打ち叩くとすぐに死んでしまうが、風を受けると蘇るという特徴がある。

野衾(のぶすま)

外見: 蝙蝠の変化と言われ、小さいイタチの外見。手から足の側面に被膜を持っている。
習性: 岩から岩、木から木へ飛翔して果実を食べる、あるいはクモを好んで食べるとされ、時には人の視界を奪い生き血を吸うとされる。

 

関連性

『絵本百物語』には、野衾は同書に登場する妖怪「野鉄砲」と同一のもので、猯(まみ/狸の一種)という獣が老いて妖怪化したものともされている。

ただ、他の文献も調べると年老いた蝙蝠が妖怪化したものとの説もあり的を得ない。ただ、外見や両手足の間にある被膜といった特徴から正体を追うと「ムササビ」が野衾の外見に合致するため、昔の珍獣を日本では妖怪として扱っているのではないかとも思う。

 

※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ