【オカルト】水難事故で無くなった人の成れの果て「船幽霊」

水難事故で無くなってしまった人の成れの果て、怨霊としての姿を持ってしまったモノが「船幽霊」だ。

船幽霊とは

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Takehara Shunsen (竹原春泉) – ISBN 4-0438-3001-7., パブリック・ドメイン, リンクによる

 

船幽霊(ふなゆうれい)は、日本全国各地に伝わる海上の幽霊で、怨霊となったものだ。

江戸時代の怪談や随筆、近代の民俗資料などに多く見られる存在で、山口県や佐賀県ではアヤカシとも呼ばれている。

船幽霊は、水難事故で亡くなった人々の成れの果てとされ、人間を自分たちの仲間に引き入れようとすると信じられている。

船幽霊の姿は地方や伝承によって異なり、船と亡霊が水上に現れるもの、帆船など船そのものが亡霊として現れるもの(いわゆる幽霊船)、人の乗っている船の上に亡霊だけが現れるもの、海坊主や怪火として現れるものなどがある。

また、現れるのは雨の日や新月または満月の夜、時化の夜や霧のかかった夜が多いとされている。

船幽霊に関する話は、海上生活者の間で語り継がれている霊異現象の一つで、世界の海洋国にも類似の俗信が存在する。

見える人が言うには、海難事故が多い場所には浮かび上がるために何かにつかまろうと必死に手を伸ばす様が水面上に見えると言う。

 

船幽霊に出会ってしまった時の対処法

船を沈没させるためにひしゃくで水を汲み入れるなどの行動を取るとされ、その害を防ぐためには握り飯を海に投げ入れたり、底の抜けたひしゃくを用意するなどの方法が伝えられている。

船幽霊に遭遇した際には、飯を投じると消えるとか、柄杓を所望されたら底を抜いて貸さないと水船にされるという俗信もある。

 

船幽霊の起源は?

船幽霊の起源については、日本のみならず海外にも説がある。

一般的に船幽霊と言えば日本の民間伝承や海上での不可解な現象に由来するとされており、江戸時代の奇談集『絵本百物語』では、西海に現れる船幽霊を平家一門の死霊としており、平家は壇ノ浦の戦いで滅びたことで知られている。

 

また、海外に目を向けると中国では「幽霊船」を「魍魎船(もうりょうせん)」と表現し、亡くなった者が船であの世に渡るという信仰があった。

この信仰が日本に伝わると、「幽霊船」という呼び名に変わり、民間の間で広まったとされる。

 

船幽霊は古くは『耳なし芳一』に登場する平家の亡霊たちなど、海戦で無念の死を遂げた兵士たちの亡霊として登場し、江戸時代になって漁業や廻船による交易が盛んになると、より海難事故が身近なものとなり、その姿を変えていくことになった。

 

これらの伝承は、海上生活者の間で語り継がれてきたもので、海の不思議や恐怖の象徴として、幽霊船の話は古くから存在し、古代ギリシャやローマの文学にもその痕跡が見られるとされる。

 

 

※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ

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