【タイトル】桃太郎伝説の元になったと言われる鬼「温羅」
今回は日本の昔話には欠かせない物語の一つ「桃太郎」の元となったと言われる「温羅」について紹介しよう。
温羅とは?
Saigen Jiro – 投稿者自身による著作物, CC0, リンクによる
温羅(うら)は岡山県南部の吉備地方に伝わる伝説の鬼だ。
彼は異国から吉備にやってきて、鬼ノ城を拠点に一帯を支配したとされている。
温羅は目が野獣のように輝き、凶悪な顔つきをしており、髭と髪は炎のように赤く伸びていたと伝わっている。
身長は四メートルを超え、怪力の持ち主で、はまさに「鬼」そのものの外見を持っていたと言われている。
伝説によると、吉備の人々は都に訴えて温羅による支配から救いを求めた。
都は武将を派遣しましたが、温羅はうまく逃げて倒すことができません。
最終的には吉備津彦命が派遣され、温羅を退治した。この伝説は吉備津神社や吉備津彦神社の縁起にも散見される。
温羅の伝説は、日本の鬼伝説の中でも有名で、彼の存在は古代吉備地方の歴史と伝承に深く刻まれている。
桃太郎伝説と温羅との関係
「温羅伝説」は、日本の昔話「桃太郎」のルーツとされている。
この伝説によれば、吉備地方には温羅(うら)という鬼がいて、人々を困らせていたと言われている。
吉備津彦命(後の吉備津彦命)は温羅を討伐するために立ち向かい、その戦いが後世に語り継がれたのが「桃太郎伝説」とされる。
温羅伝説には以下伝説とかかわりのあるものが現代にも残っている。
鬼ノ城(きのじょう)(総社市)
温羅が築いたとされる山城で、標高約400mの場所にある。
温羅はこの城に住んで貢物や婦女子を略奪し、人々に恐れられたと言い伝えられている。
また、温羅によって製鉄技術が伝えられたとされ、鬼ノ城のふもとにある阿曽地区では古くから鋳物生産が行われていた。
吉備津神社(岡山市)
桃太郎のモデルとされる吉備津彦命を祀る神社だ。
御釜殿には温羅の首を埋めたと伝わる場所があり、そこでは釜の音で吉凶を占う「鳴釜神事」が行われている。
この神事に仕える女性は「阿曽女(あぞめ)」と呼ばれ、温羅の妻であった阿曽媛(あそひめ)の郷の女性が代々奉仕している。
矢喰宮(岡山市)
吉備津彦が射た矢と、鬼ノ城から温羅が投げた石が空中でぶつかって落ちた場所にある社で境内には4つの矢喰岩が残っている。
血吸川(ちすいがわ)(総社市)
吉備津彦との戦いで射られた温羅の片目から流れた血で赤く染まったと伝えられている川。温羅はこの川へ鯉になって逃げたと伝わっている。
鯉喰神社(倉敷市)
傷を負った温羅が鯉に姿を変えて川に逃げたのを吉備津彦が鵜に姿を変えて捕食したという伝承が残っており、それを祀るために建てられた神社だ。
現代にも残っている温羅伝説の痕跡を追うのも面白いだろう。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ