【オカルト】一般的に知られる姿は水木しげるの創造だった「砂かけ婆」
「砂かけ婆」といえば和服姿をした老婆だが、実はこの姿は水木しげるの創造らしい。
砂かけ婆とは
みっち – photo taken by みっち, CC BY-SA 2.1 jp, リンクによる
砂かけ婆は、日本の伝承上の妖怪で、奈良県や兵庫県、滋賀県に伝わっている。
彼女は人々に砂を振りかけて脅かす存在と伝えられている。
奈良県では神社のそばや人通りの少ない森の中を歩いている人々に現れ、砂をかけて驚かせると言われている。
兵庫県西宮市では、ある松の木の上に砂かけ婆が出没し、砂をかける音が聞こえたとされていますが、実際に砂が振りかかってくることはなかったとも伝えられている。
砂かけ婆は正体不明で、古典の絵巻などにその姿は描かれていない。
水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』で鬼太郎と共に戦う正義の妖怪として有名になり、砂かけ婆といえば「和服姿」が定着したといわれている。
砂かけ婆の起源
砂かけ婆の起源は謎に包まれているが、日本の伝承上の妖怪で、奈良県や兵庫県、滋賀県に伝わっている。
彼女は人々に砂を振りかけて脅かす存在と伝えられていうるが、滋賀県には竹薮の一角に住む老婆が通行人に砂を投げつける「砂ほりばばあ」という類話も存在する。
また、正体はタヌキや老婆とされ、その名前の「婆」は方言で汚物を意味する「ババ」から派生した可能性もある。
「砂かけ婆」「砂ほり婆」ともに絵巻などに姿が描かれたものがないため、正確な姿は不明だ。
ただ、砂を掘れば堀った砂は飛びちり、砂が掛った人は掛けられたと考えるとすると「砂かけ」も「砂ほり」も同一の妖怪なのかもしれない。