【オカルト】お化け屋敷には欠かせない傘の妖怪「からかさお化け」
お化け屋敷にいくと高確率で現れる妖怪として挙げられるのが、破れた傘に目と口にべろんとした舌を出した妖怪「からかさお化け」だ。
からかさお化け(からかさ小僧)とは?
Utagawa Yoshikazu (歌川芳員, Japanese) – scanned from Edo shokoku hyaku monogatari : shokoku kaidan kidan shusei.ISBN 978-4-7959-1955-6, OCLC
1020913831., パブリック・ドメイン, リンクによる
からかさお化け(からかさ小僧)は、日本の伝承に登場する妖怪の一種だ。
古くなって捨てられた傘が妖怪に変化したもので、一本足に大きな一つ目、長い舌が特徴で傘の両端からは二本の腕が生えていることもある。
この妖怪は、江戸時代以降の絵画や物語に多く登場し、特に「百鬼夜行絵巻」などの絵巻物に描かれている。
また、歌舞伎やお化け屋敷、アニメや漫画などでもよく見られるが脇役としての登場が多いだろう。
からかさお化けは、古い物が長い年月を経て妖怪になる「付喪神(つくもがみ)」の一例とされることもあるが、伝承は少なく、主に創作物の中で描かれることが多いため、この妖怪も人の創作物の可能性が高いようだ。
からかさお化けの起源
からかさお化け(からかさ小僧)の起源は、江戸時代に遡る。
この妖怪は、古くなって捨てられた傘が妖怪に変化したもので、特定の発祥の地はないとされている。
日本全国で古い傘が妖怪になるという付喪神(つくもがみ)の伝承があり、これがからかさお化けの元になっていると考えられる。
付喪神とは、長い年月を経た道具に魂が宿り、妖怪に変わるという日本の民間伝承だ。
からかさお化けもその一例で、古びた傘が恨みの力で妖怪に変貌したとされるが、コミカルな描写で描かれるため、大して怖くない。
からかさお化けの伝承
からかさお化けに関連する具体的な地域伝承は少ないが、その中でも残っている伝承について紹介しよう。
新潟県笹神村の伝承
笹神村(現・阿賀野市)では、「カラカサバケモン」という妖怪が出現したと伝えられている。
この妖怪は、夜になると現れ、人々を驚かせる存在として知られている。
奈良県興福寺の伝承
1762年の浮世草子奇談集『咡千里新語』には、興福寺に「東花坊のからかさ」という妖怪が存在したと記されている。
この伝承は、興福寺にからかさお化けがいた可能性を示唆しているが詳細は不明。
と、このように、からかさお化けは絵画や物語の中で描かれることが多く、具体的な伝承は少ない。
上記の伝承はからかさお化けの存在を裏付けるものとして興味深い。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ