【オカルト】日本全国に存在した手足に異形を持つ妖怪「手長足長」
日本全国に様々な伝説が残っている妖怪に「手長足長」というモノが居る。
手長足長とは?
河鍋暁斎 – scanned from 4-8771-9270-0, パブリック・ドメイン, リンクによる
手長足長(てながあしなが)は、日本各地に伝わる伝説的な巨人の存在とされている。
彼らは手足が異常に長い特徴を持っており、各地の伝説に共通して登場している。
秋田・山形に居る手長足長
鳥海山に住んでいたとされ、山から山に届くほど長い手足を持っていた。
旅人をさらって食べたり、日本海を行く船を襲ったりする悪事を働いていたと伝わっている。
鳥海山の神である大物忌神は、手長足長の出現を人々に知らせるために霊鳥の三本足の鴉を遣わせた。
福島の手長足長
会津若松に出現した手長足長は、病悩山(磐梯山の古名)の頂上に住み着いた。
会津の空を雲で被い、その地で作物ができない状態にしてしまった。
旅の僧侶がことの事情を知り、手長足長を病悩山の頂上に封印し、磐梯明神として祀ったとされている。
福井の手長足長
雄島の大湊神社には、最初に住んでいたのが手長と足長だったと伝わっている。
足長が手長を背負って海に入り、手長が貝のフンをその長い手で海に入れ、魚をおびき寄せて暮らしていた。
各地の伝説を見てみると、福井県に居た手長足長は共存して暮らしており、悪さをしている様には見えない。
手長足長は中国から来た?
手長足長は、荒ぶる巨人としての存在だけでなく、神仙としてのイメージもある。
実は手長足長は日本にルーツを持つ妖怪ではなく、中国から伝播した節がある。
古代中国の地理書「山海経」には、神話的な生物や地理的特徴が数多く記されている。
この文献には、異国の人々や伝説的な存在についての記述も含まれており、手長足長の伝説は、この中に記されている長股(足の長い)・長臂(手の長い)という異国人物の伝説が起源とされている。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ