【オカルト】食べると武勇に優れた力を得ることが出来ると言われる妖怪「ぬっぺふほふ」
歴史上の偉人が遭遇したとされる妖怪は多いが、今回は駿府城に現れ徳川家康が遭遇した「ぬっぺふほふ」について紹介しよう。
ぬっぺふほふとは?
Toriyama Sekien (鳥山石燕, Japanese, *1712, †1788) – scanned from ISBN 4-336-03386-2., パブリック・ドメイン, リンクによる
ぬっぺふほふ(またはぬっぺっぽう)は、日本の妖怪の一種だ。
江戸時代の妖怪絵巻『画図百鬼夜行』や『百怪図巻』に登場します。特徴的なのは、顔と体の区別がつかない、一頭身の肉の塊のような姿で現れるとされる。
この妖怪は、のっぺらぼうの一種または原型とされることもある。
のっぺらぼうが目や鼻が全くないのに対し、ぬっぺふほふは肉のシワで顔のように見える部分があるのが特徴と言われている。
また、ぬっぺふほふは廃寺などに現れることがあるとされ、死肉が化けて生まれた妖怪とも言われており、通った跡には腐肉のような臭いが残るとも伝えられている。
他にも、文化時代の随筆『一宵話』には、ぬっぺふほふに似た妖怪が登場し、その肉を食べると多力を得ることができるとされている。
ぬっぺふほふは駿府城に現れた
ぬっぺふほふが駿府城に現れたという話は、文化時代の随筆『一宵話』に記されている。
この話によると、1609年(慶長14年)のある朝、駿府城の庭に肉塊のような者が現れた。
その姿は小児のようで、手はあるが指はなく、まるで肉人のようだったとされている。
この異形の者は、城内の警備をかいくぐって現れたため、妖怪の類であろうと考えられましたが、捕まえようとしてもすばやく動いて捕まえられなかった。
徳川家康はその者を外へ追い出すよう命じ、家来たちは捕獲をあきらめて城から山のほうへと追い出した。
後にこの話を聞いた薬学に詳しい者は、それが中国の古書にある「封(ほう)」というもので、その肉を食べれば多力を得る仙薬になると悔しがったとされる。
この話は、妖怪「ぬっぺふほふ」と関連付けられることが多く、駿府城に現れた肉人がぬっぺふほふであったとする説もあるが定かでは無い。
ぬっぺふほふと肉人の関係
ぬっぺふほふと肉人(にくじん)は、確かに似た特徴を持つ妖怪だが、同一かどうかは明確には分かっていない。
どちらも肉の塊のような姿をしており、顔や体の区別がつかない点で共通していることから同じ種の可能性は十分にある。
ぬっぺふほふは、江戸時代の妖怪絵巻や随筆に登場し、特に廃寺などに現れるとされているが、一方、肉人は『一宵話』に登場し、駿府城に現れたという具体的なエピソードが残されているが同一視出来るほど決定づける伝承は残っていない。
伝承や文献によって異なる解釈があるため、確定的なことは言えませんが、非常に似た存在として扱われることが多いので、もし出くわしたら本人に聞いてみるのが手っ取り早いと言うことだ。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ