【オカルト】日本に古くから伝承が残る心を読み悪戯する妖怪「天邪鬼」

日本古来より伝承が残り、心を読み悪戯をする伝わる妖怪「天邪鬼」について紹介しよう。

天邪鬼とは

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Jippensha Ikku (十返舎一九, Japanese, *1765, †1831) – scanned from ISBN 978-4-05-602048-9, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

天邪鬼(あまのじゃく)は、日本の伝統的な妖怪の一種で、悪戯好きで人の心を読んで逆らう性質を持つ存在だ。

 

特徴

天邪鬼は、人の心を読んでその逆を行うことで人々を困らせる小鬼として知られている。例えば、人が望むこととは反対の行動を取ったり、口真似をしてからかったりする。そのため「ひねくれ者」や「つむじ曲がり」を指す言葉としても現代でも広く使われている。

 

由来

天邪鬼の起源は仏教や中国の伝承に由来する。

仏教では、天邪鬼は四天王や執金剛神に踏みつけられている悪鬼として描かれ、人間の煩悩を象徴する存在とされている。

また、中国の水鬼「河伯」や「海若」とも関連があり、日本の伝承と融合して現在の天邪鬼のイメージが形成されたのではと言われている。

 

民間伝承

日本各地には天邪鬼に関する様々な民間伝承が残されている。

例えば、秋田県や茨城県では、天邪鬼が人の声を真似る妖怪として知られている。

また、長野県では天邪鬼が山を越える際に手桶をついた跡が残っているという伝説も残っているのが興味深い。

 

天邪鬼は、単なる悪戯好きな妖怪としてだけでなく、人間の心の中に潜むひねくれた部分を象徴する存在としても扱われている事から、現代でも「天邪鬼」という言葉を知っている人は多い。

 

天邪鬼が関わる昔話

天邪鬼が登場する有名な昔話として「うりこ姫と天邪鬼」という話がある。

 

うりこ姫と天邪鬼

昔々、子供のいないおじいさんとおばあさんが、瓜から生まれた美しい女の子「うりこ姫」を育てていた。うりこ姫は成長し、機織りが得意な娘になった。

ある日、おじいさんとおばあさんが仕事に出かけている間に、天邪鬼がやってきて、うりこ姫を騙して家に入り込む。

天邪鬼はうりこ姫を縛り付け、自分がうりこ姫になりすまして殿様の屋敷に行こうとする。しかし、途中で正体がばれてしまい、天邪鬼は捕まえられてしまった。

この物語は、天邪鬼の悪戯好きな性格と、うりこ姫の純粋さが対照的に描かれており、教訓的な要素も含まれていると言われている。

 

ただ、上記の話はマイルドに描かれた「西日本版」と言えるもので、西日本に伝わる昔話の大半は「うりこ姫が死んでいない、助けられる」話が多いとされる。

これが東日本に伝わる「東日本版」と言える昔話になると、うりこ姫は「墜落死」「生皮を剥がされ天邪鬼が被る」「姫の残った肉を料理して老夫婦に食べさせる」といった基本的に死んでしまうものとなり、天邪鬼の残虐性が前面に押し出された恐ろしい昔話が多くなってくるとされている。

ちなみに昔話の天邪鬼も自信がやった行いがそっくり返ってきたかの如く殺されてしまう。

 

 

※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ 

 

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