ナスビとお風呂が大好きだけど、毛むくじゃらなキュート妖怪「ひょうすべ」をご紹介しよう。
ひょうすべとは?
Sawaki Suushi (佐脇嵩之) – scanned from ISBN 4-3360-4187-3., パブリック・ドメイン, リンクによる
ひょうすべは、日本の九州地方、特に佐賀県や宮崎県に伝わる妖怪だ。
河童の一種とされ、非常に毛深い外見が特徴とされる。
また、ひょうすべは「兵主部」とも書かれ、河童よりも古い伝承を持つとされている。
特徴と伝承
外見: 毛深く、禿頭のユーモラスな姿で描かれることが多い。江戸時代の絵巻物や鳥山石燕の『画図百鬼夜行』にも描かれている由緒ある妖怪。
行動: ひょうすべは人家の風呂に忍び込み、入浴後には大量の体毛が湯船に浮かぶとされている。この湯に触れた馬が死んでしまった逸話も残っている。
鳴き声: 「ヒョーヒョー」という鳥のような鳴き声を発し、この鳴き声が名前の由来とも言われているが、別の説の方が有力。
好物: ナスが好物で、畑の初ナスをひょうすべに供える風習がある。
伝説と影響
ひょうすべは、見ただけで熱病にかかる、笑うと死んでしまうなどの凶悪な伝承が多く残っている厄災をもった妖怪だ。
また、古代中国の武神「兵主神(ひょうずしん)」が起源とされ、日本に伝わった後に河童の一種として認識されるようになったとも言われており、過去は神だった可能性も示唆されている。
兵主神は武器や兵器の神として信仰されており、日本に伝わった後、水に関係する妖怪「カッパ」の一種として認識されているようだ。
河童の前身だった可能性も考えると「水神」として祀られていた可能性もある。
お風呂好きのひょうすべ
ひょうすべが風呂に入る伝承は、特に九州地方で多く語られている。
ひょうすべは人家の風呂に忍び込み、入浴後には大量の体毛が湯船に浮かぶとされており、この湯に触れた馬が死んでしまった逸話が残っている。
また、ある薬湯屋では、毎晩のようにひょうすべが湯を浴びに来ており、ひょうすべの浸かった後の湯には一面に毛が浮いて臭くなってしまった。
わざと湯を抜いておいたところ、薬湯屋で飼っていた馬を殺されてしまったという話もあり、前後の話は馬が死ぬほど臭い事を示しているようだ。
要するに大変臭い。
頭は毛が無いが、体毛の方がモサモサということは男性ホルモン大爆発な妖怪なのかもしれない。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ