ピリ・レイスの地図は、1513年にオスマン帝国の海軍提督であったピリ・レイスが作成したとされる世界地図だ。
本記事では、ピリ・レイスの地図について紹介しよう。
この地図は、南アメリカ大陸やアフリカ大陸を含む非常に詳細な描写が施されているため、長い間、オーパーツ(Out-of-Place Artifacts:時代錯誤的な工芸品)の一例として取り上げられてきた。
特に、地図の一部には南極大陸のような形状が描かれているとされ、これは「発見される前の南極大陸が正確に描かれているのではないか?」という議論を引き起こしている。
ピリ・レイスの地図の概要
ピリ・レイスは、様々な航海者や地図製作者が残した記録を基に、この地図を作成した。
彼の地図は現存する断片のみで全体像はわかっていないものの、南アメリカ大陸の東海岸やアフリカ大陸の北部を非常に精密に描写している。
その地図の正確さは驚異的で、特に現代の衛星写真と比較しても誤差が少ないことから、一部の研究者や歴史愛好家たちは「古代文明が高度な航海技術や地図作成技術を持っていた証拠ではないか」と考えるようになった。
南極大陸の描写がオーパーツの論点
ピリ・レイスの地図に関する最大の謎は、南アメリカ大陸の下部に「南極大陸」が描かれているとされる点だ。
南極大陸は1820年に西洋諸国が公式に発見したとされているが、ピリ・レイスの地図はその300年以上も前に作られているため
「どうしてこの時代に南極大陸の存在が知られていたのか」
という疑問が湧き上がる。
さらに驚くべきことに、南極大陸の氷に覆われていない状態が描かれているとの主張もあり、これは何千年前の地球環境の情報を反映している可能性があると考える一部の研究者もいる。
このような主張が、ピリ・レイスの地図をオーパーツとしての位置付けに結びつけている。
ピリ・レイスの地図は本当にオーパーツか?
ピリ・レイスの地図がオーパーツであるという主張は魅力的ではあるが、当然反論も存在する。
例えば、地図に描かれた「南極大陸」の部分は、実は南アメリカ大陸の誤った描写に過ぎないとする意見などが有名だ。
また、ピリ・レイス自身が言及しているように、彼の地図は過去の資料を基に作成されたものであり、その資料の中にはアレクサンドロス大王時代のものも含まれていたと言われている点。
このことから、ピリ・レイスの地図が現存する記録を総合して作られたものであり、古代文明の技術力や知識が直接的に反映されているわけではないという見解がある。
古代の知識と地理的理解
ピリ・レイスの地図に秘められた謎は、古代の地理的理解と航海技術の高度さに関する新たな議論を巻き起こした。
古代文明が地球の広範囲にわたる知識を持っていた可能性は否定できないが、これが南極大陸の描写にまで及んでいたかどうかは、依然として議論の余地が残されている。
現代の研究者たちは、古代の地図がどのように作成されたのか、その技術的背景を解明しようとしているが、未だ決定的な証拠は出てていないため、嘘か本当かも決定づけられていない。
まとめ
ピリ・レイスの地図は、オーパーツの代表例として長い間議論の対象となってきた。
特に、南極大陸とされる部分の描写は、古代文明の高度な知識を示唆している可能性があるとされている。
しかし、慎重な分析によれば、地図に描かれたものが誤認である可能性も否定できず、実際にオーパーツであるかどうかについては未だに結論は出ていない。
ピリ・レイスの地図がオーパーツかどうかを判断するには、さらなる研究と発見が必要だ。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ