海底に建つアンテナのオーパーツ「エルタニン・アンテナ」をご紹介しよう。
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エルタニン・アンテナとは
1964年、南極近くの海底でアメリカの調査船「エルタニン」が奇妙な物体を発見した。
この物体はアンテナのような形状をしており、撮影された画像が世に出るとすぐに「エルタニン・アンテナ」という異名で知られるようになった
。以降、この物体が「オーパーツ」(時代にそぐわない超常的な遺物)として取り沙汰され、宇宙人の遺物や未知の古代文明の証拠といったさまざまな仮説が飛び交っている。この記事では、エルタニン・アンテナの発見から、数々の仮説、そして真相とされる解釈までを詳しく解説する。
エルタニン・アンテナの発見
1964年、アメリカの調査船「エルタニン」が、南極大陸から約1600km離れた水深3900メートルの海底で調査を行っていた。
この調査の際、船に搭載されていたカメラが不思議な形状の構造物を撮影した。それはアンテナのように垂直に立ち上がり、放射状に伸びる棒状のパーツがついた奇妙な形状をしていた。
この物体は人工物のようにも見え、誰が、あるいは何がこの物体を海底に残したのかについての謎が注目された。
エルタニン・アンテナを巡る仮説
エルタニン・アンテナはその形状と場所の特異性から、以下のようなさまざまな仮説を生んだ。
1. 宇宙人の遺物説
エルタニン・アンテナの形状が、地上の通信アンテナやレーダー装置と似ていることから、一部の研究者やオカルト愛好者たちは、これを地球外文明が残した人工物であると主張した。
特に南極大陸近くの孤立した海域に位置しているため、地球外から飛来した宇宙船の通信機器が残されているのではないかとの説が広まった。
2. 未知の古代文明の証拠説
地球外の文明説と並んで、エルタニン・アンテナは未知の古代文明が残した遺物であるという説もある。
古代の文明が高度な技術を持っていたとする「古代超文明論」との関連性から、この物体が古代文明によって海底に設置された遺構だと考える人々もいる。
3. 自然物説
一方で、この物体が実際には自然物であるとする解釈もある。海底には驚くほど多様な生命体が存在し、その中には棒状の触手や構造を持つ生物もいる。
特に「ポゴナフォラ」と呼ばれる種の海洋生物が、このアンテナのような形状に似ているとされ、エルタニン・アンテナも単にポゴナフォラの一種か、類似した深海生物の一部である可能性があるという見解がある。
現在の解釈と結論
その後の研究と科学的分析により、エルタニン・アンテナは実際には肉食性の「海綿」という海洋生物である可能性が高いという結論が支持されている。
海綿は水深の深い場所にも多く存在し、特に放射状に枝分かれする種も知られている。
また、エルタニン・アンテナの形状は、特に深海に生息する生物で見られる自然な進化形態と一致するため、異常な人工物ではないという見解が科学界の主流となっている。
まとめ
エルタニン・アンテナは、1964年の発見以来、地球外文明や古代超文明の遺物ではないかと注目されてきた。
だが、最新の研究では、この物体は自然界に存在する深海生物の一種である可能性が高いと結論付けられている。
海底という人間にとって未知の領域では、奇妙な形状や構造を持つ生命体が多く発見されており、エルタニン・アンテナもその一例であると言えるだろう。
科学の進歩によって解明されたエルタニン・アンテナの正体は、神秘と現実の境界を示す象徴的な存在となっている。
ちなみに私は宇宙人が持ち込んだ生体アンテナ説を提唱したいところ。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ