【オカルト】傷はあるのに血は出ない。風に流れ切り裂く妖怪「鎌鼬」
傷があるのに血は出ない。それは鎌鼬にやられた傷かもしれない。
鎌鼬とは?
竜斎閑人正澄 (Japanese) – scanned from ISBN 978-4-336-05055-7., パブリック・ドメイン, リンクによる
鎌鼬(かまいたち)は、日本に伝わる妖怪で、風のって突然現れ人を切りつけるとされている。
姿は両手両足が鎌の様な刃物になったイタチとして伝わり、説によっては1匹ないし3匹のグループで行動するような描き方をされている。
この妖怪に出遭った人は、刃物で切られたような鋭い傷を受けると言われていますが、痛みはなく、傷からは血も出ない。
ちなみに1匹の場合全てを1匹で行うが、3匹の場合はチームを組み1匹目が人を倒し、2匹目が切り裂き、3匹目が壺の中に入った塗り薬で血を止めるらしい。
この現象は、つむじ風に乗って現れることから、風を媒介とする点で江戸時代の書物では中国の「窮奇(きゅうき)」と同一視されており、「かまいたち」の訓読みとして採用されていた。
各地の民間伝承によれば、かまいたちは悪神の仕業であるともいわれ、信越地方や東部の愛知県では「飯綱」とも呼ばれている。
飯綱とは?
ここで「飯綱」についても軽く紹介しておこう。
飯綱(いずな)は、日本に伝わるさまざまな意味を持つ言葉だ。
実際に存在する生物としてはイイズナ(またはイタチ科のイイズナ)といい、食肉目に属する最小種で、体長は約20センチメートルだ。
夏は背面が褐色で腹面が白色、冬は全身が白色になります。ネズミ類の天敵とされている。
そしてここからが妖怪とされるもので、飯綱は「管狐(くだぎつね)」とも呼ばれ、キツネの妖怪とされている。
この飯綱を使う人の事「飯綱使い」という。
飯綱使いは、中世以降に流行した妖術を指し、それを使う人々も含まれている。
信州の飯綱神社に起源を持つとされ、荼枳尼天(だきにてん)を祭り、管狐(くだぎつね)を使って魔術を行ったと言われる。
また、飯綱使いは、飯綱山を祀り、飯綱三郎と称していたこともある。
また、「鎌鼬」は季語としても知られており、冬の季語として採用されている。
冬は乾燥するため、皮膚が乾燥して「割れる」と血が出ずに傷だけが出る事があることから、妖怪の仕業とした説が濃厚だ。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ