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【オカルト】元を辿ると悪行の限りを尽くした悪鬼「羅刹鬼」

インド神話に登場する悪鬼だが、仏教に取り込まれたことで守護神化した「羅刹鬼」について紹介しよう。

羅刹鬼とは?

Painting of Rakshasa with short explanation, Japan, 12th century.jpg
ColBase: 国立博物館所蔵品統合検索システム (Integrated Collections Database of the National Museums, Japan), CC 表示 4.0, リンクによる

「羅刹鬼」は、インド神話に登場する悪鬼の一種だ。

その語源はサンスクリット語の「rākṣasa(ラークシャ)」またはパーリ語の「rakkhasa(ラッカサ)」からきており、「暴悪で恐ろしい」という意味とする。

羅刹は破壊と滅亡を司り、水をすみかとし、大力で足が速く空中を飛行し、神通力で人を魅了したり、食べたりする男女の鬼とされている。

また、羅刹は仏教に取り入れられて守護神となり、罪業を成した者を懲らしめる役割を果たす。

画像は「羅刹天」のもの。

日本の伝承に残る羅刹鬼

「羅刹鬼」は、日本の伝承に登場する鬼の一種だ。

その名前は、岩手県盛岡市に伝わる伝説的な存在であり、古代インド神話に由来する。

 

羅刹鬼の特徴

羅刹鬼は、人を食らう恐ろしい鬼とされているが人前に現れるときは美しい女性の姿をとる。

この美女の外見は男性を惑わせるほど妖艶であり、悪女の典型とも言える存在とされている。

羅刹鬼の名前は、古代インド神話に登場する破壊を司る悪神「羅刹天(らせつてん)」に由来しており、仏教と習合した後、四天王の一人である多聞天(毘沙門天)に仕える鬼とされた。

羅刹鬼は、元々は悪神だったが、後に煩悩を食い尽くす善神となり、仏教の守護神としての顔も持つようになった。

陰陽道においても、羅刹神は六鬼の一人として登場し、赤舌神(しゃくぜつじん)が使役する六鬼の一部で、赤口日を不吉な日とみなすことが多い。

 

岩手県の羅刹鬼伝説

岩手県盛岡市には「三ツ石神社」という神社がある。

この神社には「三つ石の神様」と呼ばれる三つの大岩が鎮座しており、羅刹鬼にまつわる伝説が残っている。

昔、この地に羅刹鬼がやってきて悪事の限りを尽くした。

困った村人が三ツ石の神様に祈願したところ、鬼はこの巨石に縛り付けられたと伝えられている。

その後、鬼はこの地に二度と現れないことを約束し、岩に手形を押していったとされ、この伝説が「岩手」の地名の由来となったとも言われている。

羅刹鬼の存在を示した文献

羅刹鬼について書かれた文献は古く、平安時代の説話集『今昔物語集』に見ることができる。

この文学作品には、羅刹鬼の名前が何度か登場する。

例えば、一編では身の丈が約3メートルもある巨人として現れ、目と口から火を吹き出すとされている。

また、別の話では美しい羅刹女が登場し修行僧を誘惑するエピソードが描かれており、後に善神としての姿を現している。

 

※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ

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