【オカルト】FGOにも登場する「清姫」の伝説を追ってみる
スマートフォン向けロープレで人気のFGO(Fate/Grand Order)にもキャラクターとして登場する「清姫」の伝説を追ってみた。
清姫とは?
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[[File:Dojoji engi emaki – p2.png|thumb|『道成寺縁起』絵巻(部分)より。清姫は逃げる安珍を追いかけるうちに、身体が龍蛇に変貌してゆく。]]
清姫は、紀州の道成寺伝説に登場する蛇身に変わった女性のことだ。
この伝説は、思いを寄せた僧の安珍に裏切られた清姫が蛇に変化して日高川を渡り、追跡し、道成寺で鐘ごと安珍を焼き殺すという物語として広く知られている。
この男女は因縁のまま輪廻転生し、道成寺の住持の読経の供養により成仏するという仏教説話でもある。
清姫は嫉妬と恨みから蛇に変じた妖怪としても知られている。
ちなみにこの物語が語られる場所は、紀州国真砂(現代でいう和歌山県田辺市中辺路のあたり)だ。
清姫伝説概要
紀州の道成寺伝説に登場する安珍と清姫の物語は、悲恋と情熱をテーマにした伝説とされている。
物語の概要
安珍(あんちん)は修行僧で、熊野詣での途中、真砂庄司の娘である清姫に一目惚れされる。
清姫は安珍に恋慕し、夜這いをかけて迫りますが、安珍は僧の身であるために当惑してしまう。
安珍は再び立ち寄ることを約束して去りますが、約束を守らず清姫を裏切ります
怒った清姫は大蛇に変身し、安珍を追いかけます。
物語の詳細
日高川の渡り
安珍は日高川を渡りますが、清姫も蛇に変じて追いかけてくる。
清姫は日高川を泳いで渡り、道成寺に逃げ込んだ安珍を追い詰める。
道成寺での最終対決
道成寺で安珍は鐘の中に隠れますが、清姫は許さず鐘に巻きつき、清姫は鐘を叩いて火をつけ、安珍を焼き殺してしまう。
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[[File:Dojo-ji Engi Emaki.jpg|thumb|伝土佐光重(土佐派)画『道成寺縁起』[2]。蛇身となった清姫が鐘の中の安珍を焼き殺そうとする様子を描いたもの。]]
因果応報と成仏
安珍を滅ぼした後、清姫はもとの方へ帰り、入水自殺してしまう。
しかし、二人は輪廻転生し、道成寺の住持の読経の供養により成仏したとされる。
実は二人は熊野権現と観音菩薩の化身であったとも言われ、もう一つの説では清姫の母親が白蛇の精だったとも言われている。
この物語は、能楽や歌舞伎でもよく知られており、愛と因果応報のテーマで描かれているが、一目ぼれの原因は清姫の父親が「安珍が婚約者」とからかって嘘をついたからだ。
一途というよりも病的な精神状態の娘を揶揄った父親が戦犯。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ