【魔術・占い】『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』に学ぶ護符の秘密3つ
『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』は、15世紀に書かれたとされる重要な魔術書だ。
この書は、天使や悪魔との接触を可能にし、人間の望みを叶える手段として数世紀にわたって研究されてきた。
中でも護符に関する記述は、魔術師たちの間で高い関心を集めている。
本記事では、『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』に記された護符の秘密に迫り、その力や使い方、歴史について解説する。
1. 術士アブラメリンの聖なる魔術の書とは
『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』は、ドイツのユダヤ人魔術師アブラメリンが、弟子アブラハムに伝えたとされる魔術指南書だ。
この書物は15世紀頃に完成し、魔術的護符や天使・悪魔との契約方法を詳細に記している。
1-1. 書の目的
この書の主な目的は、天使を召喚し、その力を借りて悪魔を支配することだ。これにより、以下のような願望が叶えられるとされている。
- 富や権力の獲得
- 敵を退ける力
- 病気の治療
- 将来の予見
これらの力は、護符を通じて物質的な形で魔術師にもたらされる。
1-2. 書の構成
この書は大きく以下の三部構成になっている。
- 第1部:天使との接触と神聖なる力の獲得
- 第2部:悪魔の召喚と支配
- 第3部:護符の作成方法と使用手順
特に第3部では、護符の詳細な作成手順や用途が明記されている。
2. 護符の持つ力と役割
護符は、魔術師が特定の力を引き出すために使う道具だ。『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』に記されている護符には、さまざまな力が込められている。
2-1. 護符の種類
本書に登場する護符は主に以下の種類に分類される。
- 防御護符:邪悪な力や災厄から身を守る。
- 召喚護符:特定の天使や悪魔を召喚するために使用される。
- 願望成就護符:富、愛、健康などの具体的な願いを叶えるために使う。
これらの護符は、細かいシンボルや文字、天体の配置に基づいて作成される。
2-2. 護符作成の重要性
護符は、魔術師自身の力だけでは達成できない願いを具現化するための媒介だ。そのため、護符を作成する際には以下の点が重要視される。
- 正確なシンボルの描写
- 適切な材料の使用(金属、紙、インクなど)
- 儀式中の集中力と静寂
護符の効果は、魔術師の意志力と儀式の完成度に大きく依存する。
3. 護符作成の儀式と手順
『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』では、護符作成における厳格な手順が記されている。これには以下の要素が含まれる。
3-1. 作成のための準備
護符を作成するためには、次の準備が必要だ。
- 材料の選定:金、銀、羊皮紙などが一般的に使用される。
- 場所の清浄化:作業場所を浄化し、外部からの邪念を取り除く。
- 精神統一:魔術師自身が集中し、目的を明確にする。
3-2. 儀式の手順
護符作成には、以下の儀式的要素が含まれる。
- 天使への祈り:天使に護符作成の力を授けてもらう。
- 護符への刻印:特定のシンボルや文字を正確に刻む。
- エネルギーの注入:護符に魔術的エネルギーを吹き込む。
これにより、護符は本来の力を発揮する準備が整う。
4. 歴史的背景と逸話
『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』に関する逸話や歴史的事例は数多く存在する。
- アレイスター・クロウリー:20世紀最大の魔術師とされる彼も、この書を熱心に研究した。
- 黄金の夜明け団:西洋魔術を体系化した団体で、この書の護符作成方法を研究していた。
- 歴史的な護符の発見:ヨーロッパ各地でアブラメリン護符とされる遺物が見つかっている。
これらの事例からも、この書が魔術界でいかに影響力を持っているかが分かる。
5. まとめ
『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』は、魔術の歴史において重要な位置を占める魔術書だ。
護符は単なる道具ではなく、天使や悪魔との契約を物質化する神秘的な鍵と言える。
- 魔術の目的を明確にする
- 護符の作成手順を守る
- 集中力を維持する
これらを守ることで、護符は最大限の力を発揮する。
歴史や儀式の背景を理解しながら、この神秘的な書物に込められた力を解き明かしてほしい。