【魔術・占い】 ウィジャ盤とこっくりさんの起源と3つのエピソード
ウィジャ盤やこっくりさんは、霊との交信や未知なる世界との接触を試みる手段として広く知られている。
どちらも「魔術的儀式」として分類されることが多いが、その起源や背景には大きな違いがある。
本記事では、ウィジャ盤とこっくりさんの歴史的背景、目的、そして実際に語られた3つのエピソードについて詳しく解説する。
1. ウィジャ盤の起源:西洋の降霊術
ウィジャ盤は19世紀のアメリカで誕生した。元々は降霊術や心霊現象を研究する人々が使用していた道具だ。
盤にはアルファベット、数字、そして「YES」「NO」と書かれており、使用者が手を置いたプランシェット(小さな木製の指示器)が動くことで、霊からのメッセージを受け取る仕組みになっている。
ウィジャ盤の目的
- 亡くなった家族や友人との会話
- 未来の出来事を占う
- 霊的存在との接触
ウィジャ盤が広まった背景には、19世紀当時の「スピリチュアリズム(心霊主義)」の流行がある。
多くの人が死後の世界に興味を抱き、降霊術を試みる中で、ウィジャ盤は手軽で効果的な道具として重宝された。
ウィジャ盤の特徴
- 道具:木製の盤とプランシェット
- 使用方法:参加者が指をプランシェットに置き、霊の力で動かす
- 結果:霊の意志を文字や数字で受け取る
しかし、ウィジャ盤はその手軽さゆえに予期せぬ結果を招くことも多く、現代でも使用には注意が必要だ。
2. こっくりさんの起源:日本の民間信仰
こっくりさんは明治時代の日本で広まった降霊術だ。
西洋のウィジャ盤が原型とされるが、こっくりさん独自の文化的要素が加わっている。使用する道具は紙と硬貨であり、参加者が指を硬貨に置くことで霊と交信する。
こっくりさんの目的
- 未来の運命を占う
- 恋愛や仕事の悩みを相談する
- 亡くなった人の魂を呼び出す
こっくりさんは、主に若者の間で流行した。特に学校の教室や友人同士で行われることが多く、怪談話や都市伝説のテーマとしても頻繁に取り上げられる。
こっくりさんの特徴
- 道具:紙、硬貨、鉛筆
- 使用方法:硬貨に指を置き、質問をする
- 結果:硬貨が動き、文字を指し示す
こっくりさんは手軽に行えるが、終了後に正しい手順で儀式を終えないと霊が現世に残るという言い伝えがある。
そのため、多くの人が「こっくりさんは危険」と恐れるようになった。
3. ウィジャ盤とこっくりさんの共通点と違い
共通点
- 霊との交信を目的としている
- 手軽に参加できる
- 道具を使用する(盤や硬貨)
違い
項目 | ウィジャ盤 | こっくりさん |
---|---|---|
起源 | 19世紀アメリカ | 明治時代の日本 |
道具 | 盤とプランシェット | 紙と硬貨 |
目的 | 霊からのメッセージ | 運命の占いや相談 |
両者とも強い興味と恐怖を引き起こすが、その背景や使い方には文化的な違いが見られる。
4. ウィジャ盤・こっくりさんに関する3つのエピソード
① ウィジャ盤で呼び出された謎の霊
アメリカのある家庭では、ウィジャ盤を使って亡くなった家族と交信しようとした。だが、現れた霊は別の存在であり、家族に不幸が続いたという。
② 学校で起きたこっくりさんの怪奇現象
日本のある小学校で、こっくりさんを行った生徒たちが次々と体調不良に陥った。教師たちは霊の怒りを恐れ、儀式を正式に終わらせる儀礼を行った。
③ 映画『エクソシスト』の影響
ウィジャ盤は映画『エクソシスト』で悪魔を呼び出すシーンに使われた。この映画の影響で、ウィジャ盤に対する恐怖心が一層高まった。
5. 安全にウィジャ盤・こっくりさんを使うための注意点
- 必ず複数人で行う
- 終了時は必ず「さようなら」と言う
- 軽い気持ちで行わない
- 儀式後、道具は適切に処分する
これらを守らなければ、霊が現世に留まり続けると言われている。
まとめ
ウィジャ盤とこっくりさんは、文化や時代を超えて人々に興味と恐怖を与えてきた降霊術だ。
それぞれ異なる背景や手法を持ちながらも、目的は「霊との交信」にある。正しい知識と手順を守らなければ、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性がある。
魔術や霊との交信に興味を持つなら、まずはその歴史や文化を深く知ることが大切だ。