【オカルト】何がしたいかわからない。飛び出た目を見せつける不気味な妖怪「塗仏」
日本の妖怪についていろいろ触れてきている私だが、妖怪の中でも随一のなにがしたいかわからない妖怪が「塗仏」だ。
塗仏(ぬりぼとけ)とは?
Sawaki Suushi (佐脇嵩之, Japanese, *1707, †1772) – scanned from ISBN 4-3360-4187-3., パブリック・ドメイン, リンクによる
「塗仏」(ぬりぼとけ)は、江戸時代の日本の妖怪絵巻に登場する妖怪だ。
真っ黒な体を持ち、両目玉が飛び出して垂れ下がった坊主の姿で描かれているが、その正体などは驚くほどわかっていない。
その理由は、どの資料にも解説文がないため具体的な意味や由来が不明な点にある。なにがしたいのか行動原理もわからない。
唯一描かれているのが、佐脇嵩之の『百怪図巻』や鳥山石燕の『画図百鬼夜行』だが、姿のみで詳しい事は書かれていない。
見た目は確かに怖いが、慣れれば愛嬌がある様に見える。背中に魚の様なしっぽが見えるので黒い姿をした魚「鯉」または「ナマズ」の変化なのかもしれない。
塗仏の行動
塗仏の行動は非常に奇妙かつ意味がよくわからない事だけが伝わっている。
この妖怪の様子が描かれた唯一の書物には、真っ黒な体を仏壇からはみ出させ、飛び出しぶら下がった両目を誇らしげに指さしている。
それ以外の行動は一切不明で、人に肉体的な危害を加えるわけでもない。
ただ見た人のSAN値を削るだけの行動をするのみだ。
ちなみに別名は「びろーん」らしい。
一説には仏になり損ねた姿とも言われるが、由来が解らないのであくまでも推測の域に過ぎない。
姿だけで見ればお化け屋敷で大層喜ばれそうだ。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ