【オカルト】江戸時代の画家・鳥山石燕が創作した可能性が高い妖怪「暮露暮露団」
江戸時代の画家・鳥山石燕が創作した可能性が高い妖怪「暮露暮露団」について紹介しよう。
暮露暮露団とは?
Toriyama Sekien (鳥山石燕) – scanned from ISBN 978-4-336-03386-4., パブリック・ドメイン, リンクによる
暮露暮露団(ぼろぼろとん)と読む妖怪は、江戸時代のかの有名な画家でもある鳥山石燕が描いた『百器徒然袋』に登場する日本の妖怪の一種だ。
この妖怪は、古くなってボロボロになった布団が様々な理由で残されると、それが暮露暮露団となるとされていて姿も描かれている。
ただし、他地域の民間伝承などの記録は残っておらず鳥山石燕本人による創作の妖怪の可能性が高いとされている。
また、『百器徒然袋』では『徒然草』をもとにした妖怪が多いですが、暮露暮露団の解説には「ぼろぼろ」という言葉が使われており、『徒然草』の第百十五段にあるぼろぼろの話と、ぼろぼろに破れた布団との言葉遊びで暮露暮露団が創作された説も有力であるとされている。
世捨て人の成れの果て?
もう一つの説は、江戸時代に定住先を持たずに世捨て人の姿から暮露暮露団が生まれたと言う説だ。
定住先を持たぬ世捨て人達は、生きていく事が第一の目的としているために身形に気を遣うことは二の次になっており、ぼろぼろの姿からその念が暮露暮露団が出来上がったと言うものだ。
そして昔には全国を行脚してあるく薦僧(こもそう)と呼ばれる、薦を身体に巻き付けて行脚する僧たちが居たが、江戸時代には虚無僧となり悪事を働くことが増えたことにより、その念や未練がボロボロの布団などに移り暮露暮露団に化けたと言う説もある。
布に関係ありそうなので、一反木綿なんかと縁戚関係にある妖怪なのかもしれない。
様々な説はあるものの民間伝承など、石燕が記した以外に有力な証拠が無い以上、創作から生まれた妖怪の可能性は高いだろう。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ