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【オカルト】行灯や蠟燭の火を吐息で吹き消す妖怪「ふっ消し婆」

江戸の夜を明るく照らす行灯や蝋燭。しかし闇を好む妖怪に灯りは天敵だが、そんな時に息で火を消してしまう強い味方(妖怪)が「ふっ消し婆」だ。

ふっ消し婆とは

SekienHikeshibaba.jpg
Toriyama Sekien (鳥山石燕, Japanese, *1712, †1788) – scanned from ISBN 4-336-03386-2., パブリック・ドメイン, リンクによる

 

ふっ消し婆(ふっけしばば)は、江戸時代の妖怪画家・鳥山石燕による妖怪画集『今昔画図続百鬼』に登場する妖怪だ。

この妖怪は、提灯や行灯の火を吹き消す老婆の姿として描かれている。

陰気を好む妖怪で、火などの陽気を苦手とするため、その火を消す存在とされ、ついている火がいきなり消える時はこの妖怪の仕業だろう。

また、ふっ消し婆は石燕が創作した妖怪の可能性が高く、江戸時代の吉原遊廓の風刺や性病の恐ろしさを風刺したものとも言われているが確証は無い。

 

ふっ消し婆に関連する伝承

ふつ消し婆に関連する具体的な伝承はかなり少ないが、その中でも有名なものを紹介しよう。

 

秋田県の宿場町の話

結婚の祝い事があった際に、座敷の蝋燭の火を吹き消す老婆が現れるという話がある。

この老婆はふつ消し婆とされ、祝い事の最中に現れることで不吉な予兆とされていた。

 

吉原遊廓の風刺

江戸時代の吉原遊廓では、ふつ消し婆が性病の恐ろしさを風刺する存在として描かれていたとも言われている。

火を消す行為が、病気の蔓延を防ぐための象徴とされていたと言われている。

 

ちなみに、妖怪漫画家の第一人者水木しげる氏も「吹消婆(ふきけしばば)」として紹介しており作品の中でこの妖怪が登場している。

 

 

ふっ消し婆と火消婆との関連性

ふっ消し婆と火消婆(ひけしばば)は、名前が似ていて、やっている事も似ている事から混同されることがあるが、実際は異なる妖怪だ。

ふっ消し婆

鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に登場する妖怪。
提灯や行灯の火を吹き消す老婆の姿をしている。
陰気を好み、火などの陽気を苦手とするため火を消す存在とされる。

火消婆(ひけしばば)

火事を防ぐために現れる妖怪や神様として知られる。
火事を鎮めるために活動する存在で、火消しの役割を担う。
地域によっては、火事を予防するための守護神として信仰されていることもある。

このように、ふっ消し婆は火を吹き消す妖怪であり、火消婆は火事を防ぐための存在として異なる役割を持っているが、説明によっては別名として紹介されることもある。

どちらかというと火消婆は火伏の力を持った神的な扱いになるだろう。

だとすると、ふっ消し婆は、ただ火を吹き消す婆というだけで妖怪でも何でもない一般人の可能性すらある。

 

※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ

 

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