【オカルト】両手のひらに目がある怪異「手の目」
本来あるべき顔に目が無く、両手のひらに目をつけた怪異「手の目」をご紹介しよう。
手の目とは?
尾田淑 – scanned from ISBN 4-3360-4187-3., パブリック・ドメイン, リンクによる
手の目(てのめ)は、江戸時代の画集『画図百鬼夜行』に登場する日本の妖怪だ。
この妖怪は座頭の姿で、両手の平に目が一つずつついているとされている。具体的な招待などは不明だが怪談や民話にも登場し、恐ろしい伝承も残っている。
例えば、ある男が京都の七条河原の墓場に肝試しに行ったところ、80歳くらいの老人の化け物に襲われ、その化け物には手の平に目玉があったそうだ。
男は近くの寺に逃げ込み、その寺の僧に頼んで長持ちの中にかくまってもらったところ、化け物は追いかけてきて、長持ちのそばで犬が骨をしゃぶるような音を立て、やがて消え去ったという怪奇的な出来事が伝えられている。
僧が長持から男を出してやろうとすると、中には骨を抜かれ皮だけになった男が残っていたという。
また、岩手県の民話には、盲人が両手の平に目玉を持つ「手の目」が登場する。
この妖怪は盲人が悪党に殺された際に生まれたとされ、越後(新潟県)でも同様に盲人が殺された際に手の目が現れたと言われている。
妖怪研究家の多田克己氏は、「手の目」などの妖怪画は「化けの皮がはげる」という言葉遊びで描かれたものではないかとの絵解き解釈を示している。
目のついた手を上げている様子は、悪巧みやイカサマを明かすことを意味する「手目を上げる」に通じ、坊主頭は「はげる」や勝負の負けを意味する「坊主になる」という言い回しに通じるとも言われている。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ