【オカルト】日中堂々と現れ人に害を与える恐ろしい妖怪「青坊主」
妖怪と言えば夜に現れて人を驚かすことを生業としているものが多いが、少し毛色が違い人に害を及ぼすのが「青坊主」という妖怪だ。
青坊主とは
Toriyama Sekien (鳥山石燕, Japanese, *1712, †1788) – scanned from ISBN 4-336-03386-2., パブリック・ドメイン, リンクによる
青坊主(あおぼうず)は、日本の各地に伝わる妖怪の一つだ。
その姿や特徴は地域によって異なるが、一般的には青い体色や青い衣服を着た大きな一つ目の坊主の姿で描かれている。
伝承と特徴
和歌山県: 青坊主は山中に現れる大きな青い坊主として知られている。夜になると山道に現れ、通行人を驚かせるといわれている。
福島県: 青坊主はイタチが化けた妖怪とされている。ある村では、青坊主が現れるとその年の作物が豊作になるという言い伝えが残っている。
岐阜県・広島県: タヌキが化けた青坊主が現れるとされている。
静岡県: 春の日暮れに麦畑で遊んでいる子供をさらう青坊主の話がある。子供たちは青坊主に連れ去られないように、日が暮れる前に家に帰るように言われていた。
岡山県: 空家に住み着く青い体色の大坊主として知られている。空家に入ると青坊主に遭遇することがあるとされ、地元の人々は空家に近づかないようにしている。
山口県: 山の神が小坊主の姿をして現れ、人間に相撲を挑むという伝説がある。相撲に勝つと豊作が約束されるといわれているが、負けると命の保証はない。
この中でも特に異色と思われる話が伝わっているのは「香川県」に出現した青坊主だ。
香川県に現れた青坊主は乳母の女性の前に現れ「首を吊らんか」と誘いかける。
断ると青坊主は乳母の首をがっぽりつかみ、首をつらせてしまった。
尋常じゃなく泣き始めた子供の声に近所の人が異変を感じて見に来ると、首を吊った乳母を見つけて助け出し一命をとりとめたとされる。
人語を解すことから妖怪としての格も高く、被虐性を持っていることからサイコパスな妖怪なのかもしれない。
都市伝説
昭和以降、青坊主は学校の怪談としても語られている。
例えば、山形県や福島県の小学校のトイレで青坊主が出現したという話も残っている。
鳥山石燕の描写
江戸時代の画家、鳥山石燕の画集『画図百鬼夜行』には、草庵のそばに立つ一つ目の法師として描かれていますが、詳細な解説はない。
青坊主は地域ごとに異なる伝承を持ちさまざまな姿で描かれる妖怪で、調べると他の妖怪よりも各地域に伝承が多く残っている妖怪だと言える。
※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ