【魔術・占い】悪魔召喚に成功した魔術師たち
悪魔召喚は、古代から現代に至るまで多くの文化や宗教で語られてきた神秘的な儀式である。
人々は超自然的な力を求め、悪魔との接触を試みてきた。本記事では、悪魔召喚の歴史、方法、そしてその影響について詳しく探る。
1. 悪魔召喚の歴史的背景
悪魔召喚の概念は、古代メソポタミアやエジプトの神秘主義にまで遡る。
これらの文化では、超自然的存在との接触を通じて知識や力を得ることが試みられた。
中世ヨーロッパでは、悪魔召喚は魔術師や錬金術師の間で広まり、特に『ソロモンの小さな鍵』と呼ばれる魔術書が有名である。
この書物には、72柱の悪魔の名前や召喚方法が詳細に記されており、魔術師たちはこれを参考に儀式を行った。
2. 悪魔召喚の方法と儀式
悪魔召喚の儀式は、厳格な手順と道具を必要とする。
まず、魔法円を描き、その中で呪文を唱えることで悪魔を呼び出す。
この際、特定の日時や月齢、惑星の配置なども考慮される。また、召喚する悪魔に対応する印章(シジル)を用意し、これを聖別することも重要である。
儀式の詳細については割愛させていだく。
ただ、悪魔召喚といえど神聖な儀式には変わりなく、身体を綺麗に洗い、食事も臭いのきつい物などを避けるといった条件などがある。
3. 悪魔召喚の目的とリスク
悪魔召喚の主な目的は、知識の獲得、富の増大、愛の成就など多岐にわたる。
しかし、これらの儀式には大きなリスクが伴う。召喚された悪魔が制御不能となり、召喚者に害を及ぼす可能性があるため、十分な準備と知識が求められる。
また、精神的な影響や社会的な非難も考慮すべきである。
4. 悪魔召喚に関する実例
歴史上、悪魔召喚を試みたとされる人物が存在する。
例えば、20世紀初頭の魔術師アレイスター・クロウリーは、アルジェリアの砂漠でコロンゾンと呼ばれる悪魔を召喚したとされる。
この儀式では、クロウリーが自らの体に悪魔を降臨させ、弟子と共にその体験を記録した。
悪魔召喚に成功したとされる人物達
1. アレイスター・クロウリー
20世紀初頭のイギリスの魔術師であり、「現代魔術の父」とも称される。彼はアルジェリアの砂漠で「コロンゾン」と呼ばれる悪魔を召喚する儀式を行ったとされ、自身の肉体に悪魔を降霊させ、その様子を弟子と共に記録した。クロウリーの活動は後世の魔術に多大な影響を与えた。
2. ジル・ド・レ
15世紀フランスの貴族で、百年戦争ではジャンヌ・ダルクの盟友として知られているが、悪魔召喚の儀式を行ったとされる。
彼は財産の喪失に苦しんだ末、富と力を求めて悪魔「バロン」を召喚しようとした。最終的には多くの罪で裁かれ、処刑された。
3. ドクター・ジョン・ディー
16世紀イギリスの数学者、天文学者で、エリザベス1世の相談役でもあった。
彼は「エノク語」と呼ばれる天使や悪魔との交信術を用い、霊的な存在と接触を試みた。
助手エドワード・ケリーと共に行った召喚儀式は、近代のオカルティズムにも影響を与えたとされる。
4. アグリッパ(ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ)
16世紀のドイツの魔術師で、「秘儀の学問」として魔術や悪魔召喚についての著作を残した。
彼は悪魔との交信を試み、召喚儀式を実践したとされ、特にヨーロッパの魔術界にその名が広く知られている。
彼の著作は後世に影響を及ぼし、多くの魔術師が彼の方法論を参考にした。
5. エリファス・レヴィ
19世紀フランスの魔術師で、悪魔「バフォメット」の象徴を考案した人物としても知られる。
レヴィは「大魔術の教理と儀式」などの著書で悪魔召喚について詳述し、召喚術の理論を体系化した。
彼の著作はオカルティズムの基礎として位置づけられ、後の魔術運動に影響を与えた。
まとめ
現代では、悪魔召喚は主にフィクションやエンターテインメントの題材として扱われることが多い。
しかし、一部のオカルト愛好家や魔術師の間では、伝統的な儀式が継承されている。
インターネットの普及により、悪魔召喚に関する情報やコミュニティも増加しているが、安易な実践は危険を伴うため、慎重な姿勢が求められる。
悪魔召喚は、人類の歴史と共に存在し続ける神秘的な儀式である。
その背景や方法、影響を理解することで、私たちは未知の世界への探求心と、それに伴う責任を再認識することができる。