【来訪神】秋田の男鹿に訪れる怠け者を戒める神の使者「なまはげ」

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日本全国に数十件確認されている来訪神の行事で、特に知られているのが秋田県男鹿半島で行われる伝統行事「なまはげ」だ。

なまはげとは?

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Douglas P Perkins (Douglaspperkins (talk)) – 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる

 

ナマハゲは、秋田県の男鹿半島で行われる伝統的な民俗行事だ。

この行事では、仮面をつけた若者たちが藁の衣装をまとい、家々を回って厄払いを行い、怠け者を戒める役割を果たす。

ナマハゲは、神の使いとされ、新年に家庭に幸福と豊作をもたらすと信じられており、大晦日の夜に「泣く子はいねがぁ〜」「怠け者はいねがぁ〜」と叫びながら、家々を訪れる姿は、子どもたちにとっては少し怖い経験かもしれないが、地域のコミュニティにとっては非常に大切な伝統行事の一つとなっている。

また、ナマハゲは2018年にユネスコの無形文化遺産にも登録されており、日本を代表する伝統行事として国内外で知られている。

その起源には複数の説がありますが、一般的には「火斑(もなみ)を剥ぐ」という言葉が変化したものとされる。

火斑とは、囲炉裏に当たりすぎてできる火傷のようなもので、これを剥ぎ取ることで怠け者を戒めるという意味合いが込められていると言われている。

 

なまはげは神なのか?

ナマハゲは、神様そのものではなく、神の使いとしての役割を担っていると考えられている。

男鹿地方の民間信仰において、ナマハゲは山から降りてきた神々の化身とされ、新年に村を訪れては、悪い霊を追い払い、家庭に福をもたらす存在だ。

そのため、ナマハゲは恐れられつつも、尊敬と感謝の対象となっている。

 

なまはげの起源

ナマハゲの起源にはいくつかの説があるが、最も有名なのは「漢の武帝伝説」だ。

この伝説によると、中国の漢の時代の武帝が不老不死の薬草を求めて男鹿にやって来たとされている。

武帝の従えていた鬼たちが村で大暴れし、村人たちは鬼たちに千段の石段を一晩で築かせることを条件に、村への襲来をやめさせた。

鬼たちはほとんど石段を完成させかけたが、村人たちはアマノジャクに鶏の鳴きまねをさせて夜明けを偽装し、鬼たちを退散させた。この鬼たちがなまはげの起源とされている。

 

他にも、「修験者説」があり、男鹿の真山で修行をしていた修験者たちが、その迫力ある姿でなまはげの起源になったと説。

また、「山の神説」では、男鹿半島を山の神の住処とし、その使者がなまはげであるとされている説もある。

さらに、「漂流異邦人説」では、男鹿の海岸に漂流してきた異国人がなまはげの起源になった説もある。

なまはげの名前の由来は、「ナモミはぎ」という言葉から来ており、「ナモミ」とは囲炉裏にあたっていると手足にできる低温やけどのことで、冬場に怠けて囲炉裏にあたってばかりいる証拠であり、そのナモミを剥いで怠け者を懲らしめるのが「なまはげ」の役割だった説もある。

これらの伝説や説は、なまはげが単なる怖い存在ではなく、厄払いや福をもたらす重要な役割を持つ文化的象徴であることを示している。

現在でも、なまはげは秋田県の重要な無形文化遺産として、地域の伝統として大切にされている。

 

 

※全て嘘で全て偽、信じるかはアナタ次第だ