【呪い・おまじない】現代に生きる道切呪術

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「道切(みちきり)」という言葉をご存じだろうか?

「道切(みちきり)」は、日本の伝説やオカルトにおいて使われる言葉で、文字通りに「道を切る」や「道を遮る」といった意味を持つ。

 

これは、霊的な力や呪術を用いて道を遮り、特定のエネルギーや存在を通さないようにする行為を指すものだ。

 

伝承によると、道切の呪術は主に神聖な場所や神域を守るために使用されていたとされ、神聖な一族や巫女が、悪意を持つ霊や邪悪な存在が神聖な領域に侵入しないように、この呪術を行使したと言われている。

 

この道切呪術、今では昔の呪術よりも信心深く修行するものも少なくなった結果、当時よりも力を格段に落として現代では神域を守るのではなく、形を変えて使われていたりする。

 

 

こんな話がある。

 

文明開化に伴い海の向こうから入ってくる文化が混ざり合った結果、信心深いものが減り人口増加に伴い山々が開拓されていくと、山の中にある神域を守っていた集落の人々も若い者は便利な暮らしにあこがれ人が流出し過疎が進み呪術の使い手も減っていった。

 

山の麓にあった小さな村は街道沿いにあったため人口が増え町に、町から街に、街から都市に発展していくと、発展と同時に多数の飲食店や商店が立ち並ぶようになった。

 

道切呪術を扱う一族は自分たちは、先祖から受け継ぐ呪術を残す為に、神域の守りと食い扶持を稼ぐため、とある依頼を専門に受けていた。

 

それは彼らの道切呪術を使い、依頼のあった店や会社、特に人が直接店に訪れる形の店の人気を落とし潰すこと。

 

その呪術が行使されると、「買い物客」「商談客」といった条件付けを基に、店に繋がる道が断ち切られ「現世」と「幽世」に切り替わるのだ。

 

道が切られると条件に合致する人間は、目的の店にたどり着けない、店前まで来ているのに入る気になれない、店があるかどうかが分からない、道に入ると寒気がする、気持ち悪いといった影響が出始める。

 

更に道に呪術が強く影響すると幽世に住まう住人が道に出始めるレベルにまで達する。

 

店主たちは困惑し、何が起きているのかを理解できない。

 

多額の金銭でネット上に集客広告や口コミをするが効果が出ず、客足が遠のいていくのを見守りながら半年もしないうちに店を潰して去っていく。

 

こういった依頼をするのは大抵の場合、ライバルになる店や企業、対象に不幸になってほしいと願う個人となる。

 

道切呪術はあくまで「道」に対して掛けられるものであり、人や店はもちろん、露店など場所が転々とするものを対象に呪術を掛けることはできないし何ら影響もしない。

 

直接死を押し付ける呪術では無いが、店や会社がつぶれる事により結果的に死に繋がる場合もある。

 

また、この呪術は地方の集落では外部から来た人間を追い出したいという意識や思念が個人から地元の集団に伝播すると呪術に似たものが稀に自然発生する。

 

これを村八分という。
※全て嘘で全て偽