木霊たちは、日本の伝承や民話に登場する霊的な存在であり、森や山々に宿る自然の精霊とされている。
彼らは森林や自然界の守護者として、様々な不思議な仕事を行っている。今回から数回にわたって木霊たちが行う仕事の2つ目を紹介しよう。
人々が森や山々に足を踏み入れると、しばしば神秘的な存在として語り継がれるのが「木霊」達だ。
彼らは自然の調停者としての役割を果たし、人の目に付かぬように植物や動物たちと協力しながら、自然の中で起こる弱肉強食以外の争いを解決し、自然の調和を守っている。
木霊たちは自然界の力を操り、その神秘的な力で生物たちとコミュニケーションを取ることができる。
彼らは、森や山々に住む様々な生物たちと密接なつながりを持ち、その間の摩擦や対立を和らげる役割を果たしている。
時には、動植物たちの言葉を通じて、自然を守るための人への忠告や警告ともとれる自然現象を発生させたり、迷い込んだ人間を森に取り込みさえもする。
また、森の中に足を踏み入れた者が感じるのは、木々のそよぎや風のさざめき、木々が出すフィトンチッドといった成分だけではない。
その奥深くには木霊たちの存在があり、彼らのもつ精霊力とも呼べる力が森の中に漂っている。
木霊たちが最も優れているのは、争いを解決する能力だ。
時には森の生物たちの間で繰り広げられる争いは激しく、それが生態系のバランスを乱すこともある。
弱肉強食といった基本的な争いを除き、木霊たちはそのような争いを鎮め、平和を取り戻すことができるのだ。
彼らの存在は、森の中における調和と平和の象徴であり管理者でもある。
また、木霊たちは植物の成長を促進し、動植物の体を土に還して土の栄養にするなど、森の豊かな生態系を維持する役割も果たしている。
彼らの力によって自然のサイクルは作られ、森は常に生命力に満ち溢れ、美しい景色を生み出す。
木霊たちの存在は、我々人間にとっても重要だ。
彼らは自然の声を伝える使者であり、自然界との調和を保つための大切な存在なのだ。
ただ、現代では彼らに敬意を払わずに山々や森に無作為に手を付け、人工物を捨てる、広大に切り開いて人工物を立てるなどることで、木霊の怒りを徐々に買っているかもしれない。
彼らの力がいずれ、山や森林を荒らすものに自然災害や現象など、人知を超えた力によって全て還ってくるのは間違いないだろう。
今からでも敬意を払い、少しでも自然を取り戻すことを考えることだ。
※全て嘘で全て偽