紀元前数千年、失われた古代文明が地球に存在していたという伝説があった。
その文明は先進的なテクノロジーを有し、当時の人々には理解できないような神秘的な装置を生み出していた。
その中で特に謎めいた存在が「銅鐸」と呼ばれる奇妙な形をした青銅器だ。
銅鐸は鐘の形をしていたが「舌」と呼ばれるものも無く、叩いたりして音を発する楽器の様なものではないとされ、その目的や機能は全く分かっていなかった。
また、必ず土中より発見されることから、何らかの儀式に使われていたのではとの報告もあるが、その理由もわかっていなかった。
だが、古い年代に作られた銅鐸の表面には「記録」「再生」に相当する古代の言葉が書かれていた。
その言葉から、銅鐸は古代文明で生み出された記憶媒体で、現代で言うＤＶＤやブルーレイのような再生媒体だというのだ。
古代に起こった災害、後世に残したい役立つ情報などを電気的に銅鐸に保存、そしてその情報を再生することができたのかもしれない。
銅鐸の表面に描かれる複雑な模様は、当初は神秘的なシンボルや宗教的な図柄と考えられていたが、後に行われた調査の結果、これらの模様は情報を記録するための基板を模していることが判明。
また銅鐸の下付近には必ず切り込みがあり、何かに嵌めこんで使うことも予想されている。
というのも、銅鐸の切り込み付近に刻まれた古代の言葉には「差し込む」に相当する言葉もあった。
要は銅鐸単体はあくまで記録媒体であり、記録された情報を再生するには専用の再生機器に相当するものに銅鐸を差し込む必要があるのだろう。
しかし、現段階においては再生機器に該当するものは一切出土していない。
一部のオカルトマニアなどは、銅鐸が古代文明の知識を保持しており、未来の予知や異次元との交信に利用されていたのではないかと主張している。
今でも失われた古代文明の謎の一端を解く手がかりとして、銅鐸は研究者やオカルトマニアの関心を引き続けているが、銅鐸が再生媒体というのであれば、付随する再生機器が発掘されれば銅鐸の真実が解き明かされるだろう。
※全て嘘で全て偽